燕3連続被弾でKO…巨人菅野“一発病”リーグワーストのなぜ

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 セ・リーグのあるスコアラーがこう言う。

「その前に菅野はなぜ打たれないのか。直球のスピン量が多く、キレがいいからなんです」

 確かに2017年のWBCで登板した際、MLB公式サイトが「メジャーのトップ選手とほぼ同数のスピン量の投手だ」と絶賛したほど。菅野もオフに指先を鍛えるなど「スピン量」にはこだわっている。巨人のデータ分析室によると、導入しているトラックマンで数値化されるため、「菅野は回転数などを日々チェックして投球に役立てています」と言う。

 前出のスコアラーが続ける。

「スピン量が多い球は反発力が大きいため、バットに当たるとよく飛ぶんです。厳密に言うと、もともと回転数が多い好投手が、疲労などで一時的に回転数が落ちた時に痛打されやすい。それでも並の投手よりは回転数が多く、飛びやすい傾向がある。この日は中5日で珍しくコントロールも甘かった。昨年は最多勝を獲得した大瀬良が被本塁打王だった。好投手が陥りやすいんです」

 今季の14失点中、一発で12失点というのは異常。「キレのいい球」がもろ刃の剣なのか。今季初の中5日での登板が関係したのか――。まさか絶対エースが頭痛の種になろうとは、原監督にとっては想定外だろう。

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