渋野日向子が実践 笑えばゴルフがうまくなるってホント?

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「失敗したのにヘラヘラしてんじゃねえよ!」

 先週の女子ゴルフでツアー初優勝を果たした渋野日向子(20)も、ちょっと前までならこう言われたかもしれない。

 昨年、プロ合格した渋野は高校生まではプレー中に喜怒哀楽をモロに出し、ミスすると感情をあらわにしていたそうだ。それを見た両親の助言もあり、「今はどんな時でも笑っていれば何とかなると思っている」そうだ。今回の勝因にも笑顔を挙げた。

 ゴルフが趣味のアマチュアでも、グリーン回りからのアプローチをミスしたり、1メートル以内のパーパットを外せば面白くない。イライラを次のホールまで引きずり、「負の連鎖」を呼ぶことは多々ある。

「そういう時こそニコッと笑うのです」と言うのは、多くのツアープロを指導してきたメンタルトレーナーの児玉光雄氏だ。

「みなさん、悲しいから涙が出る、楽しいから笑うと思っている。実は、強制的に笑顔をつくれば生理的反応からウキウキした気分になるのです。心理学の実験で、公園でスキップさせて悲しい気持ちになれと言っても難しいことがわかった。逆に、がっかりしている時にスキップさせると明るい気持ちになる。私はツアープロたちに、トラブルに見舞われたり、ミスした際はニコッとしながら移動しなさいと言います。大事なパットを外した時、次のホールに向かう時に笑顔になれば、否定的感情が消えて気持ちを切り替えることができる。最終日の渋野のプレーをテレビで見ていましたが、結果に反応するのではなく、淡々と今やるべきことに集中していた。20歳ですが、メンタルの強い選手という印象を受けましたね」

 20歳の女子プロがニコニコしていればかわいいが、ヘタなおじさんゴルファーがいつも笑っている姿は、どうにも絵にならないと思うが……。

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