注目度NO.1の久保建英 各メディア“移籍狂想曲”の異常ぶり

公開日: 更新日:

 現招集メンバー27人の中で間違いなく注目度ナンバーワンは、唯一の2000年代生まれ(2001年6月4日生まれ)であるFC東京の18歳MF久保建英だ。

 しかし、先発はおろか、12人のベンチ入りメンバーにも名前は見当たらなかった。「より若手中心のメンバー構成の南米選手権(コパ・アメリカ)要員」(サッカー記者)ともっぱらだが、この久保ベンチ外は「罪作りにも程がある」(前出記者)。テレビもスポーツ紙も「久保の移籍情報」をド派手に扱いたかったからである。元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が「いくら“書きドク”とはいえ、久保にまつわる移籍情報記事は、かなり現実離れしていると言わざるを得ません」と前置きしてこう言う。

「例えばスペインの名門レアル・マドリードが獲得に乗り出し、古巣バルセロナと争奪戦が繰り広げられるとか、フランスのパリSG、英プレミアのマンCといった強豪も狙っているとか、ややもすると常識外れレベルの記事が多過ぎます。夏の移籍市場の動向は、まず世界トップレベル選手が天文学的な移籍金とともに動き、それから中堅どころの移籍が活発となり、シーズン前になって移籍金の安い若手に声がかかる――という流れです。海外のトップリーグで何の実績もない久保は、もちろん豊かな才能に疑いはありませんが、今夏の移籍市場では大物でも中堅でもありません。各メディアは、もっと現実に即した冷静な報道を心掛けるべきでしょう」

 まったくだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃