大腸がんと戦う虎原口の闘志とサヨナラ打までの“紆余曲折”

公開日: 更新日:

「僕の活躍が力になるとすれば、僕もこうやって生きて野球をやれる意味があると思う。これからも、さらに頑張っていきたいと思います」

 9日、日本ハム戦でサヨナラ打を放った阪神原口文仁(27)が、涙ぐみながらファンに思いの丈を伝えた。

 同点で迎えた九回、2死一、三塁の場面で代打で登場。阪神ファンの大歓声を背に、中前安打を放った。これには、矢野監督もテレビインタビューで「めちゃくちゃ感動しました。自分自身こみ上げるものがあった」と思わず男泣きしたほどだ。

 原口は昨年の人間ドックで大腸がんが発覚。1月31日に手術を受け、1週間後の2月6日に退院。3月7日に二軍に合流し、鳴尾浜の室内でトレーニングを始めると、5月8日には実戦復帰。6月4日のロッテ戦から一軍昇格を果たすと、いきなり代打で適時二塁打を放った。手術からわずか5カ月という短期間での復活劇となったが、さる阪神OBが言う。

「一昨年のシーズン中から、疲れやすくなったり、体に異変を感じていたそうです。頑張り屋であるがゆえ、病魔に耐えて乗り越えてきたのでしょう。病状は思いのほか深刻で、今後も治療を継続していくと聞いています。現場は原口の体調を考慮し、交流戦後にも充電期間を設けるため、二軍で再調整することになるでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン