レアードとほぼ同額 阪神マルテに100万ドルは高い買い物か

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「調子を上げてきたのは間違いありませんが……」

 在京球団の元スコアラーがこういうのはマルテ(27)のことだ。

 3月のオープン戦中に右ふくらはぎの張りを訴え、二軍調整していた阪神の新助っ人は、4月29日の中日戦で一軍に昇格。「6番・一塁」でスタメン出場し初安打を記録。2日後の広島戦で初アーチを放つと、5月は計5本塁打。交流戦初戦もロッテ5番手レイビンの速球を左翼スタンドへ運んだ。守備の動きも日を追うごとによくなり、日本の野球に慣れてきた。

 しかし、昨年のロサリオ同様、多大な期待を寄せるのは禁物だ。

「ここまでの6本塁打のビデオを見た。いずれも真ん中付近の甘い球です。打球はすべてレフト方向。アッパースイングで思い切り引っ張ったものです。右投手なら内角へのシュート系の球と外角のボールになる変化球にフォーク。内角高めの球もうまく使えば、逆方向への意識がほとんどない典型的なプルヒッターなので、さほど怖さはない」(前出の元スコアラー)

 この日は5打数2安打1三振で打点なしに終わった。

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