藤浪が二軍戦2戦連続無失点でも 虎指揮官が“計算外”の理由

公開日: 更新日:

 完全復活はまだ先か。

 11日、阪神藤浪晋太郎(25)がオリックスとの二軍戦に先発。今季、二軍では公式戦最長となる5回を投げ、1安打無失点。8三振を奪い、課題の制球も無四球と安定した。

 が、報告を受けた矢野監督はステップアップを喜びつつも、一軍昇格については白紙であることを強調。「藤浪の状態が上がったから、すぐどうぞというものではない」と話した。

 矢野監督は藤浪に期待はしても、計算はしていない。藤浪の一軍復帰までの道筋は、本人と二軍首脳陣に任せている。そのメドは立っておらず、無期限の二軍調整中であることに変わりはない。

 そもそも藤浪は二軍戦に限れば敵なしだ。昨季は12試合に登板、63イニングを投げ、4勝1敗、防御率1.14。23四球で死球も1個だけだった。さる阪神OBが言う。

「二軍では一軍とは別人のように相手を見下ろして投げるし、精神的にも落ち着いている。ところが、一軍に上がるや、制球難がぶり返す。甲子園では強烈なヤジが飛ぶし、注目度が高くなることで腕が縮こまるのです。しかも、今季は一時、二軍のマウンドにすら立てない時期があった。藤浪が阪神に在籍している以上、一軍登板に耐えうるメンタルを立て直すのは、かなり時間がかかるかもしれない。後半戦で一軍昇格すれば御の字です」

 どうやら鳴尾浜生活がまだ続きそうだが……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性