大船渡・佐々木に阪神熱視線で…“藤浪の二の舞”懸念する声

公開日: 更新日:

阪神は本気で指名するつもりなんですかね?」

 東北地方の高校野球の監督がこう言った。

 去る6日に行われたU18日本代表合宿の紅白戦で大船渡の佐々木朗希が高校生最速の163キロをマーク。集まった日米計12球団のスカウトが一様に驚嘆の声を上げた中にはもちろん阪神もいた。

 阪神は畑山統括スカウトら8人態勢でこの紅白戦を視察し、同スカウトは「すごいの一言。高校生では抜けている。近年では藤浪、大谷以来のスケールの大きさ」と大絶賛。ストレートのみならず、スライダーなどのキレ味抜群の変化球を目の当たりにして、「的確な表現かはわからないけど、完成度が高い」とスポーツ紙にコメントを寄せていた。今後も密着マークをするという。

「阪神さんは、いろんな選手が『虎の恋人』と報じられる。恋人が何人いるんだ、といつも話題になっていますよ」

 と、冒頭の監督がこう続けた。

「たしかに佐々木君はポテンシャルは凄い。投手としてだけの能力なら、大谷翔平より上でしょう。ただ、スカウトさんが言う『完成度が高い』という言葉が引っかかりますね。佐々木君はお母さんが毎日、5合、6合のご飯を食べさせて大きく育てられている。素晴らしい骨格と体形。純粋培養された天然素材で、技術、トレーニングを含めてほとんど手が入っていない。U18の合宿では登板翌日にノースローだったのは、かなりケガに慎重になっている証拠。実戦経験も少なく、体はまだまだ未完成。プロに入れば一から基礎鍛錬を積まないと肩ひじを壊しかねない。それは阪神さんとて、百も承知でしょうが……」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?