広島・小園が初打席初安打 恩師が明かす勝負強さの“原点”

公開日: 更新日:

「本当にうれしい限りです。こんなチャンスはなかなかない。チームが苦しい状態なので、流れを変えて欲しいと思いますね」

 こう言ったのは、報徳学園(兵庫)の大角健二監督(39)。教え子で、広島ドラフト1位ルーキー、小園海斗(19)に関してだ。

 20日のロッテ戦に「1番・遊撃」でプロ初スタメン。初回の第1打席でいきなり左前打を放った。

 広島の高卒新人野手のプロ初出場初先発初打席初安打は前田智徳以来29年ぶり。出塁直後、パスボールの間に、すかさず二塁へ。得点に絡まない失策はあったものの、守備でも軽快な動きを見せた。

「昔は空気に乗っかるタイプだったんです。自分の結果に左右されてイライラしたり、精神的にも子供の部分があった。叱ったこと、注意したことは数え切れません(笑い)。3年生の春、練習試合で見逃し三振をして、ふてくされてベンチに帰ってきたことがあったんです。それを見て私が注意したんですが、その後もまた態度がプレーに表れていた。そうしたら、キャプテン(神頭勇介)が小園に『出て行け!』と。試合中、キャプテンが私のところに来て『小園を交代させてください』と言ってきたんです。2人は中学のときから同じチーム(枚方ボーイズ)でやっていて、仲が良かったからこそ言ったんだと思います。その頃から、チームがしんどいときにホームランを打ったり、打てなくても守備や走塁で貢献したりして、感情も表に出さなくなりました」(大角監督)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 2

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  3. 3

    国分太一が無期限活動休止へ…理由は重大コンプラ違反か? TV各局に全番組降板申し入れ、株式会社TOKIO解雇も

  4. 4

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    進次郎農相の化けの皮ズルズルはがれる…“コンバイン発言”で大炎上、これじゃあ7月参院選まで人気持たず

  3. 8

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ