ソフトB交流戦8度目V 工藤監督の采配ズバリで“一挙両得”

公開日: 更新日:

「勝利」と「育成」のバランスは、どの監督も頭を悩ませるもの。その2つを両立させた上で、2年ぶり8度目の交流戦優勝を手にしたのがソフトバンクだ。

 交流戦Vがかかった昨23日の巨人戦に、工藤監督は「1番・二塁」に福田秀平(30)を抜擢。ここ2試合、代打で満塁弾と適時打を打っているとはいえ、今は外野の控え選手だ。入団時は内野手といっても、プロ入り後、一軍で二塁を守ったのは2012年の1試合、昨季の3試合しかない。

 そんな不安をよそに、福田は初回、菅野KOの口火を切る先頭打者弾。七回にも中押しのソロを打つなど、4打数2安打2打点と起用に応えた。

 この日は右翼にグラシアル、左翼にデスパイネという、攻撃重視のオーダーだった。それでいて、中堅は打率1割台にあえぐレギュラーの上林誠知(23)のまま。普通なら上林の代わりに福田を慣れたポジションで使うべきだろう。

 試合前、工藤監督はオーダーの意図をこう話していた。

「(中堅は)上林を使うか、福田を使うか。福田は打っているし、普通に考えれば……なんだけど、上林だって(試合で)使わないと状態が上がらない。上がってこないと困る選手だからね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  3. 3

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  5. 10

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか