強さはDNAだけじゃない サニブラウンを変えた“脱昭和指導”

公開日: 更新日:

「能力のある選手は、自分に足りないものは何かということが、おおかたわかっている。海外の有能な指導者とディベートし、新たな自分を見つけ、前へ進む。残念ながら日本ではそれが難しい。医療の世界では、患者に適切な説明を丁寧に行い、理解を得るよう努めている。インフォームドコンセントが当たり前ですが、スポーツ界ではまだまだ上から押し付けるだけの『昭和の指導』が根強く残っている。海外の技術理論や指導法、選手の体験談などがインターネットで簡単に手に入る今、選手がどんどん賢くなっていますが、昔の成功体験だけをよりどころに指導している者はパワハラで選手をつぶすのです」(前出の平山氏)

 サニブラウンが日本の大学、実業団に進んでいたら日本記録更新も2度目の短距離2冠もなかったかもしれない。

■「化け物」知っている強み

 今大会でもうひとつ際立っていたのは、サニブラウンに関する報道だ。

 100メートルは「豪華メンバー対決」「9秒台決着もあるか」とあおり立て、この日の200メートルでは「夢の19秒台が出るか」とファンに期待を持たせた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    サントリーHD会長を辞任!新浪剛史氏の意外な私生活、趣味は「極妻」鑑賞と…違法薬物めぐり家宅捜索

  5. 5

    所属俳優の清水尋也「薬物逮捕」で社長・松田美由紀を待ち受ける“謝罪行脚”…8月には救急搬送、受難は続く

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    佐々木朗希、「9月限りで今季終了」に現実味…WS連覇へ一丸のドジャースでひとり蚊帳の外

  3. 8

    森保監督が38歳の長友佑都を日本代表に招集し続けるワケ…7月の中国戦はラスト通告だった

  4. 9

    サントリーHD新浪会長宅ガサ入れはすでに噂されていた? 報道より1週間先行していたX投稿に注目集まる

  5. 10

    小祝さくらは「加齢の影響」漏らしていた…ツアー6週連続欠場の深刻度