サニブラウン 東京五輪決勝への“宿題”は「スタート&歩幅」

公開日: 更新日:

「まあ、何とも言えないタイムですね」

 陸上日本選手権男子100メートル決勝を10秒02(向かい風0・3メートル)の大会新記録で制したサニブラウン・ハキーム(20)がこう言った。

 一時、激しく降っていた雨もやみ、風もほとんどない中でレースは行われた。スタートこそ桐生祥秀(23)に後れを取ったが、中盤から後半にかけての加速力でトップに立つと、後続を引き離し先頭でゴール。2年ぶり2度目の優勝で世界選手権(9~10月・ドーハ)の代表に内定した。2着は桐生の10秒16。小池祐貴(24)は10秒19で3着だった。

「世界にはまだまだ化け物みたいな人が多い。今のままではダメだと思っている。この課題を持って帰り、練習して(世界選手権に)挑めればと思う」

 そう語ったサニブラウンが、現時点では日本選手の中で力が抜けていることはよくわかった。ならば、来年の東京五輪では、1932年ロス大会の吉岡隆徳(6位=10秒79)以来となる同種目のファイナリストになれるのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する