虎と契約間近“新大砲”ソラルテはマルテよりHR打てるのか
「マルテが見限られたということです」
阪神OBがこう言ったのは、新助っ人の獲得が時間の問題になったからだ。
4日のスポーツ紙は一斉に、昨季までメジャーで5年連続2ケタ本塁打をマークしたヤンゲルビス・ソラルテ内野手(32=マーリンズ傘下3A)と阪神の契約合意が近いと報じた。
オープン戦中に右ふくらはぎの張りを訴え出遅れた新助っ人のマルテは4月下旬に一軍昇格したものの、前日まで45試合で打率.273、6本塁打、26打点。
「球団としては期待したホームランが量産できないことはわかっていた。でも、一軍で使わないうちにダメとは言えない。100打席(前日まで178打席)以上たって6本塁打ですから『やっぱり』となったのでしょう」(前出のOB)
ならば、契約合意が間近と言われるソラルテは甲子園でポンポン、ホームランが打てるのか。メジャー球界に詳しい友成那智氏がこう言う。
「内野のすべてをこなし、左翼も守れるスイッチヒッターです。左打席でも変化球の打率はよくないが、右打席ではとくにチェンジアップとカーブの打率が1割6分台と苦手にしている。どんなボールでも初球から打ちにいくタイプで緩急に弱い打者です。近年は速球に差し込まれるようになってきたとはいえ、パドレス時代は“パワーヒッター泣かせ”といわれる広いホームスタジアムで、15年14本、16年15本、17年18本のホームランを打っている。芯でとらえれば甲子園のスタンド中段に楽々と運ぶだけのパワーはあります」