名門以外でも8強入り…共通点は「初戦敗退」の連続出場校

公開日: 更新日:

 夏の甲子園で上位に進出するには優れた指導者が、素質ある生徒を、恵まれた環境で鍛えるのが近道。準々決勝に残る顔ぶれが例年、似たり寄ったり、甲子園でも名の知れた野球名門校ばかりになるのはある意味、当然だ。

 しかし、“穴”をあける学校も中にはある。ここ3年の夏の甲子園で8強に進出した学校のうち、スポーツマスコミの予想以上に健闘したところはどこかと関東のある強豪校監督に尋ねると、「昨年の下関国際(山口)、一昨年の三本松(香川)、3年前の鳴門(徳島)」という。

 この3校のうち、下関国際と鳴門には共通点がある。下関国際は前年夏から3季連続出場で、過去2回はいずれも初戦敗退。鳴門に至っては5年連続出場で、前年まで2年連続初戦負け。ともに続けて甲子園に出場しているものの、出ると負けでマスコミの評価を落としていた。

「甲子園を戦う上で、経験値は大きい。ウチがそうでしたけど、初出場のときなんて初回に大量点を奪われて完敗。わたしも選手も、浮足立っているうちに先制パンチを食らって、気が付いたらやられてましたから。甲子園に連続で出ていれば監督も選手も経験を生かすことができる。初戦負けが続いていれば、今度こそという気持ちも強いでしょうしね」とは前出の監督。

 負け続けていたとしても、連続出場校は侮れないというのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし