横綱対決で鶴竜に完敗…衰え顕著で白鵬批判ますます高まる

公開日: 更新日:

 栄光を誇示する背中の文字がむなしかった。

 勝てば優勝決定戦という結びの一番で横綱鶴竜(33)に寄り切られ、43度目の賜杯を逃した白鵬(34)は、浴衣の下に【最多勝利 1048勝 達成】と背面に派手な刺繍を入れた下着をつけて会場を後にした。

 休場明けの今場所は9日目にモンゴルの後輩逸ノ城に一方的に寄り切られ、鶴竜に1敗で並んだ14日目には通算56勝6敗の琴奨菊にもろ差しを許してなす術なく土俵を割った。この日の鶴竜戦を前に相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、「白鵬に2番取る気持ちがあるかどうか」と本割に勝って優勝決定戦に持ち込む気力の有無を問うていたが、四つに組みながら力負けした。

 2017年3月場所から今年5月場所までの14場所で休場すること8度(途中休場を含む)。故障はもちろん、年齢からくる衰えを指摘されることが増えた。21日のスポニチでは荒磯親方(元横綱稀勢の里)が「相撲内容全てを含め、千秋楽は鶴竜がかなり有利ではないかとみています」、日刊スポーツでは高砂親方(元大関朝潮)が「今場所の白鵬の相撲そのものが粗いというか目いっぱいという印象」とシビアに指摘していた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾