上位球団は警戒…最下位ヤクルト自力CS消滅で増す不気味さ

公開日: 更新日:

 ヤクルトが連勝した。といっても、大差の最下位。借金21を抱え、CS圏内の3位とは13.5ゲームの差がある。9日には、12球団で唯一、自力でのCS進出の可能性が消滅した。

 中堅選手が複雑そうな表情でこうこぼす。

「もちろん諦めてはいないけど、連敗が続いていたとき(16連敗した5~6月)は『何としても止めないと』という気持ちがあった。でも、その連敗が止まって安心して、その後またすぐ負けて……を繰り返しているうちに、少し(気が)抜けるところがあったかもしれない。1勝でも多くという思いはあるけど、目標を定めるのが難しい選手もいると思う」

 本音だろう。チームも徐々に若手選手の出場機会を増やし、来年以降を見据えた用兵に切り替え始めている。

 が、Aクラスを争う球団のスコアラーは「こうなると、かえってヤクルトは侮れない」と警戒を強めている。

「ヤクルトが最後に優勝したのは2015年で、14年ぶりの頂点だった。こう言っちゃなんだけど、負け慣れているからか、妙に切り替えがうまい選手が少なくない。こういう状態になると、個人記録、個人成績を追求するしかないから、開き直った選手がやたらと成績を上げるというケースがあるからね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が