聖光学院・斎藤監督が語る 戦後最長13年連続夏出場の秘密

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 僕はチームに「THE(ザ)」をつくり上げることに力を注ぎます。「ザ」とは聖光学院野球部の根幹をなし、選手たちの原点になるもの。いい選手ばかりいても、勝てないチームはある。大事なのは心技体の「心」。能力があっても発揮できない子はたくさんいます。

 野球は失敗のスポーツです。打者は3割打てば成功。うまくいかないことにチャレンジするのだから、自ら行動を起こさないとうまくはいきません。人間は、常に負けることへの恐れや、おじけづき、焦りといった感情と闘わないといけない。我慢強さ、チャンスで自滅しないメンタルを身につけるには指導者が口を酸っぱくして言い続けなければなりません。

 投手には「何でこの場面で大胆に投げられなかったの?」。野手には「何でアウトだと決めつけるようなプレーをするの?」と。不安や焦りはゼロにはならないが、限りなくゼロに近づけることはできる。分からない子には分かるまで言い続ける。普段の練習は16時から21時半。その間、ずっと口から泡吹きながら、しゃべってます(笑い)。ウザイとかクドイとか思われるかもしれないけど、子どもたちにぶつかり、成長を確認し続ける。1年360日、毎年がこのサイクル。あと何年やれるのって思います(苦笑い)。

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