サモア戦は必要な要素がすべて揃った“見栄えのいい”モール

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 サモア戦の最中に何度も思った。「両国ともに素晴らしい戦いを見せてくれている」――と。

 終わってみれば38―19とジャパンがダブルスコアで快勝という結果だったが、後半33分の段階では26―19。終盤以外は拮抗した試合だった。

 前半2、7分にSO田村がPGをポンポンと軽快に決めて6―0。しかし9、15分にサモアにPGを決められて同点に追いつかれてしまう。

 16―9で迎えた後半4分、PGによる3失点で4点差となった。1トライで逆転されてしまう。

 何度も経験した。なかなか引き離せない、加点直後に失点する、相手の運動量が落ちない、集中力が途切れない、ミスが失点につながったらどうしよう……ネガティブな思いが頭をよぎり、「しんどい」「きつい」という思いが、言葉になって口から出そうになる。

 しかし、ジャパンの面々は素晴らしかった。ミスも目立ち、そのたびにサモアに試合の流れを持っていかれそうになったが、そういう局面になると高い集中力を発揮し、選手たちが能力をフルに発揮してくれた。

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