サモア戦は必要な要素がすべて揃った“見栄えのいい”モール

公開日: 更新日:

 後半10分。今大会絶好調のナンバー8姫野のジャッカルが相手反則を誘い、田村が正面右40メートルのPGをきっちり成功させた。

 3分後だ。左ラインアウトからモールで押し込み、姫野がW杯初トライを決め、田村のゴールを加えて26―12と点差を広げることに成功した。

 モールに必要な要素が3つある。<低い体勢を維持して><がっちりとした塊となって>全体が<良い形をしている>ことだ。姫野がトライを決めたときのモールは、この3要素がすべて詰まっていた。非常に「見栄えの良い」モールだった。素晴らしいトライだった。

 3連勝のジャパンが1次リーグA組の首位をキープしている。これまでの戦いを見ていると当然と思うが、世界との高くて厚い壁を見上げてきた者として「日本も強くなった」としみじみ思う。

(林敏之/ラグビー元日本代表主将)

【写真特集】日本vsサモアの激戦を振り返る

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」