著者のコラム一覧
田原紘プロゴルファー

1942年、東京都生まれ。伊藤忠自動車に入社後、30歳でプロに転向。79年KBCオーガスタ2位。96年全豪シニアオープン優勝。97年欧州シニアツアー出場資格獲得、99年東北プロシニアオープン優勝。本紙連載を書籍化した「図解・絶対感覚ゴルフ」ほか、著書は累計200万部超。ゴルフレッスンの神様と称される

ピッチ派かランニング派 得意なアプローチスタイルをもつ

公開日: 更新日:

 アプローチの打ち方には大きく分けて2通りのタイプがある。

 転がしを主体とするランニング派と、上げて寄せるピッチ派である。

 どちらが正しいアプローチなのか、と聞かれても正解はない。確率を重視するならランニングアプローチだ。ただピン近くを狙うピッチングアプローチよりも許容範囲は狭くなる。グリーン形状や落としどころの状況によってピンに寄った、カップに入ったはクラブ選択、判断力が間違っていなかったときに限られるからだ。

 しかも、アプローチのクラブ選択には好き好きがある。グリーンそばからサンドウエッジ一辺倒では、距離に応じて8I、9Iと番手を変えられるランニングアプローチより確率は悪くなるばかりだ。

 私はミスしないという安心感から、ランニングアプローチが好きだ。ところが、ピッチ派のボールを上げることが得意な人は「上げてポンと落とす」方が、ピンまでの途中の計算や状況判断をしなくて済むから楽だという。この違いは、プレーヤーの性格とプレースタイルの問題である。昔と違い、最近のゴルフ場はワングリーンが主流になり、面積も広くなった。グリーンを外した時には40~50ヤードのアプローチもザラである。奥行きのある3段グリーンなら起伏もうねりも大きくなる。

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