渋野日向子「異質の人間力」が女子ツアーをガラリと変えた

公開日: 更新日:

【LPGAツアー選手権 リコーカップ】最終日

「もしや……」と思わせる熱戦だった。

 賞金女王タイトル争いが最終戦までもつれ、ここまで大いに盛り上がったのは渋野日向子(21)の頑張りに他ならない。

 渋野は首位と2打差の5アンダー3位発進。前半はパープレーで折り返し、12番、13番の連続バーディーで、一時は首位のペ・ソンウ(25)に1打差2位タイまで迫った。

 この日は鈴木愛(25=1アンダー12位タイ発進)、申ジエ(31=イーブンパー17位タイ発進)が下位から猛烈な追い上げを見せる中、「逆転優勝」「史上最年少の賞金女王」の可能性を残したのはさすがだ。

 試合は渋野が通算7アンダー2位タイに終わり、逆転賞金女王に必要な単独2位以上の最低条件をクリアできなかった。そして通算5アンダー5位の鈴木が、2年ぶり2度目の賞金女王の座についた。

 渋野のゴルフについて田原紘プロがこう言う。

「渋野は構えたら素早く打つ。ドライバーは飛ぶし、けれん味のないゴルフが魅力です。小学校の頃、ソフトボールは左打ちだったので、プレッシャーを感じる場面でも左に思い切り振るのが怖くないのでしょう。ドライバーでもアイアンでもビハインド・ザ・ボールで、下半身も安定している。これからはいろんな人が寄ってきて多くのアドバイスも受けるでしょう。壁にぶち当たるまでは青木翔コーチに教わったスイングで通してほしいですね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ