為末大と大迫傑が噛みついた「箱根駅伝」解体の“Xデー”

公開日: 更新日:

 青学を2年ぶり5度目の優勝に導いた原晋監督は、サッカー、野球、ラグビーをライバルとし、箱根の発着点を6万人収容の国立競技場にすればいいと言った。チケット収入を各大学に分配できるというアイデアを兼ねてのことだろうが、それは年末に日刊ゲンダイのインタビューで語った「箱根駅伝の全国化」とセットでなければ意味がない。

 今は箱根駅伝に出場する有名大学の陸上部は大手スポーツメーカーと契約している。ただでさえ全国の有望選手が集まる関東の大学が、今以上に金回りがよくなれば、地方大学との格差は広がる一方だ。

 1919年設立の関東学連は体協(現・日本スポーツ協会)より歴史があり、日本学生陸上競技連合より力がある。箱根駅伝のバックには大新聞もついている。簡単には改革できないだろうが、時代は流れている。為末、大迫の意見はもっともで、何かしらの「新たな動き」を見せなければ、正月の風物詩がやり玉に挙げられる日は必ずくる。

【写真ギャラリー】箱根駅伝 青山学院大が2年ぶり5度目の総合優勝

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理