誰でも野村を好きになる 巧みな話術と照れと含蓄の魅力

公開日: 更新日:

 野村監督ヤクルト1年目。米ユマでのキャンプ初日に取材拒否を食らった。「あっちへ行け」と、通告されたが、日本に戻って宮崎・西都の2次キャンプでは「気をつけて帰れ。いい原稿書けよ」と声をかけられるほど、関係は修復していた。

 1カ月で、この変化には2つの要因があった。

 ひとつは強力な助っ人を得たこと。取材に訪れた評論家・古沢憲司氏のおかげだった。

 古沢氏は現役の西武時代、野村監督とバッテリーを組んでいた。キャンプでは野村監督に密着。当時のヤクルトは報道陣も少なく、古沢氏はグラウンドの中まで入って取材ができた。

 古沢氏は日刊ゲンダイにコメントを提供していた。記者は古沢氏を取材するように後を追って、野村監督に近づいた。

 監督は、けげんな表情だったが、古沢氏の相手をする。そのうち、2人のすきをうかがうように質問をしてみた。監督には聞きたいことが山ほどあった。3人で話し合う形ができた。それでも「背後霊みたいなやっちゃな」と、くぎを刺しながら、独自取材にも応じてもらえるようになった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景