誰でも野村を好きになる 巧みな話術と照れと含蓄の魅力

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 関係修復2つ目は、野村監督の人間性にあった。野村監督が、取材意欲をかきたてる人だった、というほうが正確かもしれない。型破りで、興味深い監督だったのだ。

 自分で招聘したコーチは1人だけ。しかも、その1人高畠コーチは「話し相手にほしいから」連れてきたのだと言う。

 グラウンドでは、捕手を8人並べて二塁への送球タイムを計る。守備位置を変えて練習させる。

■ウソかマコトか野球夜話

 夜はミーティング。毎晩、選手を集めて野球の勉強会。黒板を使い、選手にメモを取らせるという画期的なやり方だ。

「まずは社会人であれ」「意識が変われば行動が変わる」等々。旧コーチ陣のなかには、これに反発「あんなの頭がいとうなるわ」と、バカにする声もあったほど。

 夜間練習では報道陣に野球夜話。例えば現役時代、快足の阪急・福本豊の盗塁阻止対策。ウソかマコトか――。


「くそー、思ってな。福本にぶつけた。セカンドに投げても間に合わないでしょ。で、走ってるとこへ投げたんや。そしたら西本さん(阪急監督)ベンチ飛び出して怒った。コラーッ、野村、わざとやろ、ってな。バレとったわ」

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