ノートのコピーが自らの首を締め…功名心に負けた阪神時代

公開日: 更新日:

 阪神監督時代、最大の失敗は「野村ノート」に象徴されると思う。

 ヤクルト時代、首脳陣へ配られた「野村ノートのコピー」が、阪神で大問題になった。

 阪神監督1年目。キャンプイン前日、信じられない異変が起きた。記者相手に野村監督、阪神をベタボメしたのだ。

「ここの選手、みんな真面目やないか。聞いていた話とは違う。話をしてよう分かったわ」

 人気球団で甘やかされている、という評判とは違っている。素直な選手たちと褒めた。

「ここは、フロントも気が利いているね。監督室の机にノートとペン、必要な筆記用具、きれいに全部そろっていた」

 暗にヤクルト球団を批判した。

「記者さんも緊張感が違うようやな。人気のある注目球団やから、取材も大変やろ」

 ついには担当記者にもごまをすった。

 とどめが「野村ノートのコピー」だった。

「ミーティングではコピーを渡して、読んでもらうつもりです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景