ソフトB城島氏を直撃 けむに巻いた古巣復帰を決めた理由

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ソフトB会長付特別アドバイザー城島健司氏を直撃<上>

 2005年にマリナーズに移籍して以来、15年ぶりの古巣復帰で注目を集めるソフトバンク城島健司球団会長付特別アドバイザー(43)。12年に阪神で引退して以降7年間、球界そのものから距離を置いていた。復帰の経緯などを城島氏に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ――なぜソフトバンクに復帰したのか、経緯を教えてください。

「みんな聞きますよね、それ(笑い)。今まではありがたいことに、王会長から『ジョーもそろそろ戻ってこいよ』というお話を、ずっとしていただいていた。年に1回か2回食事をしたり、ゴルフをするときにですね。それまではのらりくらりで(かわしてきた)……。僕、お魚釣り好きで、番組もしてますし。『まだその、魚の気持ちもわからない間は選手の気持ちもわかりません』ということを言っていました」

■肩書きが用意されていた

 ――断るというか、けむに巻いたと。

「そうですそうです! やりたくないとか、そういうことではなくて、ですね。『まだ……そうですねえ』とか。僕は長崎県の佐世保市出身なんですが、オリンピックイヤーの今年はありがたいことに、(長崎県の)聖火リレーのアンカーに選んでいただいた。リレーは南島原市から出発して、佐世保に戻ってくる。そのアンカーです。ということは、おのずとユニホームは着られないわけですよ。『これはこれまでの中で、まっとうに断れる理由ができたかな』と思っていた。そこで会長と球団の方と会ったときに、『こういうわけなので、ユニホームは着られません』とお話をした。すると会長が印籠のようにですね、『これならどうだ!』と会長付特別アドバイザーというのを出してきた。もう肩書が用意されていたわけですよ! 断れないし、こうなったら断る理由もない。そういういきさつです」

 ――ユニホームを着る必要はないポジションと。

「僕も、これならできるだろう、と。ありがたい話で、野球界からだいぶ遠ざかって、ホークスからも15年離れていた人間を忘れないでいてくれる。長い間、根気よく誘っていただいた。会長は僕にとって親父というか、僕の野球の考え方のすべては王さんと言っても過言ではない。その方から声をかけていただくのは、幸せなことだと思っています」

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