著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神長老OB吉田義男のすごさ 86歳でも隠居知らずバリバリ

公開日: 更新日:

 そのあまりに元気すぎる長老OBとは元阪神の吉田義男氏である。吉田氏といえば現役時代は牛若丸と呼ばれた名遊撃手で、監督としても阪神を球団史上唯一の日本一に導き、野球殿堂入りも果たした文句なしの超大物プロ野球OB。最後に阪神監督を務めたのは1998年で、この年限りで勇退以降は大阪の朝日放送(ABC)と日刊スポーツで野球評論家として活動し、タレントとしてもそのちゃめっ気のあるキャラクターを売りに数多くのバラエティー番組で活躍してきた。

 そして、その活躍は86歳になった今もほとんど変わらないのだから驚きだ。同世代で現役時代のライバルでもあった広岡達朗氏(88)が今ではテレビ・ラジオの野球解説をめったに行わず、たまにメディアで見かけたと思ったら、雑誌などで昭和プロ野球の観点から令和プロ野球に活を入れるという、まあいわば“ご隠居番”の役割になっているのに対して、この吉田氏には今もバリバリの現役感がある。普段の野球解説を見聞きしていても、86歳ながら令和の阪神を語っているのだ。

 また、吉田氏の場合は一介の評論家活動にとどまらず、今もなお阪神球団に対して、なんらかの大きな影響力を持っているという。これもまたすごい。ちょっと怖い。

 金田正一や野村克也ら同世代の大物OBが他界していく中、かつて彼らとしのぎを削った牛若丸の存在感がますます際立ってきた。野球評論家の世代交代などものともしない、隠居知らずの盛んな長老。その今後にますます注目していきたい。

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