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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

野村克也氏が史上最高のプロ野球OBであると断言できる根拠

公開日: 更新日:

 金田正一、高木守道に続いて、野村克也(いずれも敬称略)までもが鬼籍に入った。お三方とも昭和のプロ野球を代表するレジェンドプレーヤーだったが、野村克也についてはそれ以上の存在だった。投手の分業制やデータの活用、配球の重要性など、現代プロ野球では当たり前になった多くの戦術が彼によって生み出された。日本のプロ野球の歴史は1990年代に一世を風靡した野村ヤクルトのID野球を基点として、その前後に分かれると言えるだろう。

 そんな野村克也について語りたいことは彼の選手・監督としての偉業や波乱に満ちた人生など山ほどあるが、近年の印象として強く残っているのは2017年に沙知代夫人を亡くして以降のめっきり老け込んだ姿だ。とりわけ18年2月に行われたジャイアンツとホークスのOB戦や、昨年7月のヤクルトOB戦に登場したときは思わず息をのんだ。いずれも自力歩行がままならず、誰かにサポートされながらの弱々しい足取り。先述したジャイアンツとのOB戦では同級生の長嶋茂雄が片足を引きずりながらも自力で歩く姿を見せていただけに、野村の衰えは際立って見えた。


■亡くなる直前までメディア出演

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