著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

ソフトB城島のスター性 言葉のセンスと見事な白髪が象徴

公開日: 更新日:

 あの城島健司氏が球団会長付特別アドバイザーという肩書で古巣・ソフトバンクに復帰した。城島氏といえば現役最晩年の2010年から3年間にわたって阪神タイガースに在籍し、その阪神で引退したことが広く知られているが、それでも久しぶりに球界に復帰するなら、やはりホークスのほうがしっくりくる。まるでMLBや阪神時代がなかったかのようだ。

 これまで、阪神で引退した選手はたとえその前にどれだけ他球団を長く経験した、いわゆる外様であっても、引退後は阪神のイメージをまとうことが多かった。古くは真弓明信、近年では金本知憲が代表的で、極端な例では一枝修平がそうだろう。彼は現役ラストイヤーにたった1年だけ阪神に在籍したにすぎないのだが、それでも今ではすっかり阪神OBの御大というイメージで解説者活動を行っている。

 それを思うと、城島氏とホークスの結びつきの強さは計り知れないものがある。強肩強打のスーパーキャッチャーと呼ばれ、勝ち気で多弁でユーモアもある派手なキャラクターと、目力の強い濃厚な顔立ち。どれをとっても華に満ちているだけでなく、そこに王貞治工藤公康との師弟エピソードも添えられているのだから、次期監督候補と目されて当然だろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に