コロナ禍でも143試合 なぜ球団とNPBは通常開催にこだわる

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 また、12球団は開幕するまでの期間、公式戦として予定されていた対戦カードに沿って、無観客で練習試合を行うことも決まった。が、ここでもお金の問題が浮上している。放送関係者が言う。

「練習試合に伴う移動費、宿泊費などの費用は各球団が負担する。一軍の首脳陣、選手、スタッフら総勢60~70人で1泊あたりの宿泊費だけで100万~120万円程度といわれている。開幕日がズレ込めばズレ込むほど、球団は赤字になる。そのため各球団は、練習試合に伴う出費を試合中継の放送権料で賄おうとしている。もともと、3月20日以降は公式戦の中継が組まれているからね。ただ、練習試合を組む際に、3連戦が2試合になったり、ナイターがデーゲームになったりするため、公式戦と同じ放送権料というわけにはいかない。もし公式戦の開催方式が変われば、地上波やBS、CS、ネット配信の放送権料の見直しを検討せざるを得ない」

 12球団はコロナ禍によって、シビアなマネー問題に直面している。あくまで例年通りの開催にこだわるのはそのためだ。

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