コロナ禍でも143試合 なぜ球団とNPBは通常開催にこだわる

公開日: 更新日:

「お金の問題が厄介です」

 セ球団の関係者は、こう言って頭を抱えた。

 12日、プロ野球は12球団代表者会議を開催。新型コロナウイルス感染拡大を受けて公式戦の開幕が延期になり、日程調整を中心に話し合った。

 12球団とNPB(日本野球機構)は、開幕日を4月10日以降に設定。公式戦143試合とクライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズを行う場合、開幕日のリミットについて斉藤コミッショナーは、「ギリギリで4月24日」と説明。無観客試合については「考えていないという前提」と話した。

「コロナ騒動が終息する見通しが立たず、開幕日も決められないのに、12球団が143試合開催とCSにこだわるのは、収入はもちろん、スポンサーの存在があるからです」

 とは、冒頭の関係者。「各球団のオフィシャルスポンサーは、143試合を通常開催する前提で契約している。無観客で開催したり、試合数が減ったりすれば、そもそもの契約条件に合致しなくなり、契約の見直しを迫られる。CSにも冠スポンサーがついているため、CSがなくなると契約自体を破棄せざるを得ません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾