プロ野球は5月下旬開幕に現実味 交流戦・CS「再考の好機」

公開日: 更新日:

交流戦、CSを再考するいい機会になるのではないか。2005年に始まった交流戦は昨季で15年目を迎えた。その間、セが“優勝”したのは12年と14年の巨人と18年のヤクルトだけ。通算成績でもパが1098勝966敗(60分け)とセを圧倒している。つまり、交流戦を100試合以上戦っても、それぞれのリーグの順位はほとんど変動しないということが少なくない。セ・パのペナントレースに対する興味が薄れてしまうし、日本シリーズの新鮮味がなくなるという弊害を指摘する声も根強くありますからね」

 CSも同様だ。評論家の権藤博氏はかねがね、「本来、143試合の長丁場を戦った末に決まるペナントレースの優勝が最も価値あることのはずなのに、たった6試合の短期決戦で日本シリーズ進出の機会を奪われる可能性があるのはやはり釈然としない。CSはリーグ優勝の価値をそぐもので再考するべき」と言っている。前出の高橋氏もこう言う。

「CSに進出すれば、それだけで監督が評価される風潮にもなっている。優勝以外は2位も6位も一緒、というのが本来のあり方でしょう。要するに、首脳陣の責任が曖昧になっている。ウイルスによる開幕延期は不幸なことだが、廃止にするしないはともかく、これが交流戦やCSについて再考することにつながれば今後の球界にとってはプラスでしょう」

 球界改革の契機にしろということだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?