トレセン閉鎖で…ジュニア選手「コロナ疎開」で感染リスク

公開日: 更新日:

「東京脱出」はスポーツ界にまで及んでいる。

 日本スポーツ振興センター(JSC)は8日までにトップ選手の強化拠点である東京・北区のナショナルトレーニングセンター(NTC)、国立スポーツ科学センター(JISS)等の施設を5月6日まで使用停止にすると発表した。政府による緊急事態宣言の発令を受けてのものだ。

 NTCは、有望なジュニア選手(中高生)を育成する「エリートアカデミー」の選手の練習拠点でもある。日頃は併設の寮に寝泊まりしており、閉鎖期間中は退去を強いられる。

 競技団体の関係者によれば、2日に東京都が来月6日まで都立学校の臨時休校を決めた際、NTC内の練習場を閉鎖。団体独自の判断で、関東はもちろん地方出身者も寮から退去させた。飛行機での移動を要する選手は感染を避けるため、同じアカデミー生の自宅や都内の親類宅に身を寄せている。JОCやNTCからは、各競技団体に寮生の滞在先などの斡旋はなかったという。

■かえって高リスク

 他の競技も含めてアカデミー生の多くが地方出身者のため、NTCが再開するまでの間、行くあてのない選手は、移動する際の感染リスクを覚悟でコロナ疎開を強いられるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃