著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

虎党人生で最も悔しい思いをしたのは「2008年の岡田阪神」

公開日: 更新日:

 一方の投手陣は06年オフにMLB移籍した井川慶のような先発の大エースはいなかったが、安藤優也、岩田稔、下柳剛の3人が2桁勝利。リリーフに目を向けると、なんといっても岡田監督の最高傑作・JFKの全盛期で、今も現役の藤川球児が63試合の登板で8勝1敗38セーブ、防御率0・67という目玉が飛び出るような成績を残した。このころの藤川のストレートは本当に圧倒的だった。投球直前に捕手の矢野輝弘(現・燿大)が中腰で構えただけで打者が高めのボール球を空振りするシーンが目に浮かび、実際にその通りになることが多かった。

■2位に最大13ゲーム差の独走も

 チームは春先から絶好調で、2位に最大13ゲーム差をつけるなど首位を独走。7月22日には優勝マジック46が点灯。まだオールスター前だった。

 これで優勝できなかったんだから、本当に悔しい。7月まで60勝32敗1分けのチームが、8月以降は22勝27敗2分けって信じられるだろうか。

 この急激な弱体化の要因は、8月の北京五輪に主力の新井、矢野、藤川が派遣されたことだ。しかも、新井はその前から腰を痛めており、北京五輪から帰還後に腰椎骨折が判明。結局9月下旬まで復帰できなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景