著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

虎党人生で最も悔しい思いをしたのは「2008年の岡田阪神」

公開日: 更新日:

 これまでの虎党人生の中でもっとも悔しい思いをしたシーズンはどれか? 私ならこの質問に2008年と答える。

 早いもので、もう10年以上も前のことだ。今でも阪神が優勝を逃したことが信じられない、そんなシーズンだった。

 監督は就任5年目の岡田彰布。このころの岡田監督は就任2年目以降、Aクラスを維持し、05年にはリーグ優勝も果たしていたことから、徐々に名将の風格を漂わせつつあった。ベンチで采配を振りながら試合展開に一喜一憂する無邪気な姿を見せることから、阪神ファンのおっちゃんが特等席で応援している、などとちゃかされることもあったが、本質は頭脳明晰な知将タイプだった。

 打線は不動の4番・金本知憲を中心に据え、周囲をスピードスター・赤星憲広や若手のリーダー格・鳥谷敬、さらにFA加入の大砲・新井貴浩らが固める布陣。その新井の陰に隠れていたが、オリックスから加入した平野恵一も主に2番打者として渋い活躍。渋いといえば、大きな体に似合わないコンパクトスイングが特徴的だった関本賢太郎も勝負強かった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった