著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

コロナ騒動に続き遅刻…藤浪バッシング加速の危険な兆候

公開日: 更新日:

 阪神藤浪晋太郎の受難が続いている。入団4年目に突如として陥った極度の制球難、それによる不振からはや4年が経過した。今年こそは復活を期待されていたが、3月の新型コロナウイルス感染に続き、5月末には度重なる練習遅刻によって二軍落ち、そして先日は二軍戦登板中に右胸の張りを訴えて降板。右胸の筋挫傷と診断された。

 当然、世論においても厳しい批判の声が目立ってきた。もちろん、真摯に受け止めるべき至極ごもっともな苦言・諫言も多々あるが、その一方でもはや藤浪を叩くことが目的になっているかのような口汚い言葉も数えきれない。特にネットの匿名書き込み群の中では、そういった無益な藤浪バッシング、ただの罵詈雑言が加速しているように見える。近年しばしば社会問題化されている、ネット上の惨状である。

 これは危険な兆候のように思う。なんだか一時期の斎藤佑樹みたいに、ネット界からの陰湿な集団攻撃が藤浪につきまといだした、そんな感じがしてならない。当然、こうなってしまった原因は藤浪の自業自得によるところもあるわけだが、だからといって水に落ちた犬を打つような状況が続くと、藤浪の精神面が心配になってくる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」