著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

野村阪神と2人の「TSUYOSHI」プロ野球の黒歴史に3つの事件

公開日: 更新日:

 今年2月に逝去した野村克也氏は晩年に受けたインタビューの中で「阪神の監督時代は汚点だった」と語ることが多かった。確かに選手・監督として偉大な成績を残した故人にとっては、阪神監督時代(99~01年)に記録した3年連続最下位は大きな屈辱だったことだろう。また、夫人の逮捕(脱税容疑)を受けての監督辞任という後味の悪さも苦い記憶となり、いわゆる黒歴史化に拍車をかけたのではないか。

 しかし、私も含めた阪神ファンの間では、この野村監督時代があったからこそ、その後を受け継いだ星野仙一監督が03年に阪神を優勝に導くことができた、という意見が根強い。つまり、野村監督が優勝の礎を築いたとしているわけだ。

 よって、先述した汚点という言葉は私の中では故人特有のボヤキ、あるいは自虐ネタとして受け止めている。故人にとって阪神監督時代そのものが汚点だったわけではない。ただし、当時の関西圏における異様な野村フィーバーについては確かに苦笑したくなるものがあった。特に野村阪神が誕生した99年の前半戦はひどかった。野村人気に便乗した、関西ならではの商魂たくましい珍商売がニョキニョキと生え育ち、恥ずかしさ満点の黒歴史と化していった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意