スカウト活動解禁 高校生投手は成長度より大切なものが…

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 今月1日にスカウト活動が解禁され、ようやくオレたちも動けるようになった。

 北関東の高校の練習試合でドラフト候補が投げ合うと聞いたんで、やる気満々で学校のグラウンドに出掛けたさ。ネット裏には試合前から、他球団のスカウトたちが陣取ってる。その中に親しい顔を見つけたもんで、久々に冷やかしてやろうと思ったら、肩をたたかれた。部長だよ。オレがここにいるのは知らないはずなのに……。暑苦しいけど、仕方なく一緒に試合を見るハメになったんだ。

 両校の先発がドラフト候補。ひとりは右腕、もうひとりは左腕だ。

「2人とも去年の秋は見たんです。なので、ひと冬越しての成長度をチェックしようと思うんスけど、折からのコロナ禍でさほど練習はしていないでしょうし、どれだけ把握できるか……」

 こう水を向けると、部長は「おまえらは春の大会が全滅で高校生の成長度が分からないなんて言うけど、それ以前に大事なものがあるだろう」と、こう言った。

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