新大関朝乃山が動画研究 千代の富士より参考になる2力士は

公開日: 更新日:

「渋いチョイスだけど、自分の相撲をよくわかっている」

 とはある親方だ。

 6日、新大関朝乃山(26)がオンラインで記者会見を行った。19日初日の7月場所だが、コロナ禍の影響で出稽古はいまだ中止。そこで朝乃山は動画サイトなどで、過去の大関横綱の相撲を研究しているという。

「大鵬さん、三重ノ海さん、北の湖さん、北天佑さん、霧島さん、あとウチの親方(大関朝潮)」

 と、名前を挙げた新大関。中でも、一番印象に残ったのは千代の富士だというが、さすがに体重120キロ台で筋肉質だった千代の富士と172キロの朝乃山では、体形からして違いすぎ、真似をするのは難しい。それ以外で参考になりそうな力士はいるのか。

タイプが似ている

 冒頭の親方は「朝乃山は右四つだが、左四つの三重ノ海さんの相撲は参考になる」とこう話す。

「三重ノ海さんは前さばきが非常にうまく、差し手をかち上げ気味に当て、下から差す相撲を得意にしていた。朝乃山もまず右を差してから上手を探る相撲ですからね」

 タイプが似た北天佑の相撲も参考になる。

「朝乃山は右を差したあと、胸を合わせてぐいぐい前に出る点が、北天佑さんと似ている。さらに北天佑さんは突き押しも得意だった。朝乃山もたまにだが、突っ張りで相手の体を起こしてから右差しを狙う相撲を取りますからね。差したあとに前に出ながら素早く左上手を取る北天佑さんのスピードと技術。組めなかったときでも四つにこだわらず、ノド輪などを駆使する戦いなどは学べるはずです。師匠の高砂さん? へこたれないメンタル面はおおいに学ぶべきでしょうけど」(前出の親方)

 新大関としての初土俵はもうすぐだ。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ