大谷に異変 初回KO復帰登板で目立った“カーブ頼り”の真意

公開日: 更新日:

 今季、投打の二刀流に復帰したエンゼルス・大谷翔平(26)に異変である。

 2季ぶりに登板し、1死も取れずに3分の0回でKOされた日本時間27日のアスレチックス戦ではカーブを多投したのだ。

 全30球のうち直球が16球に対し、カーブは8球。四球を与えた2番ラウレアーノに対しては7球のうち4球がカーブだった。

 球速にこだわる大谷がカーブを多用しているのは、実はこの試合に限ったことではない。今月上旬に全体練習が再開してからは、ブルペンでの投球練習や紅白戦で他の球種以上に投げ込んできた。

 米国では変化球の中でも特にカーブは肘への負担が大きい球種とされる。

 多くの肘の専門医は、故障につながるため成長期の投手が投げる球ではない、と警鐘を鳴らしているほどだ。

 もっとも最近では、大谷が受けた肘の靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術明けの投手がリハビリの段階でカーブを多投するケースが増えている。肘への負担が少なくないカーブをあえて投げることで、しっかりとした腕の振りや肘の使い方、制球を身につけるのだという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋