ドラ1候補・明石商中森の母が明かす プロ志望表明の舞台裏

公開日: 更新日:

プロになるために本人が逆算

 ――中学時代から成績優秀で、県内のどこの学校にも合格できたと聞きます。なぜ明石商を選んだのか。

「ええ……。まぁ、そうですね(笑い)。当時の進路相談では担任の先生から『明石商業で本当にいいのか。もっと上(進学校)を目指さないか』と何度も言われました。ですが、『プロになるためには』と、本人が逆算して考えたときに、明石商業に決めたようです。このときも私たち両親は迷うことなく、俊介の意思を尊重しました」

 ――大阪桐蔭からもスカウトされたという話がある。

「いえ、大阪桐蔭さんからはありませんよ(笑い)。報徳さんや神戸弘陵さんなどから声を掛けていただきましたが、明石商業の狭間監督の熱量は他校とまったく違っていた。大会や練習試合はもちろんですが、放課後の練習にも顔を出してくれるんです。だんだんと俊介も明石商業に興味を持ちはじめて、練習を見学に行って……」

 ――実家を離れ、下宿生活でした。

「あるとき、道の向こうから乳母車を押しながらこちらに向かって、ゆっくり歩いてくるお母さんがいたそうです。その横を高校生たちが自転車で通り過ぎていくのを見て、危ないなと思った俊介は(親子が自分のいる場所を)通過するまで自転車を降りて待っていた。そして会釈して部活に向かった。このお母さんが感激して学校にお礼のメールを送ってくれたので、それが監督にも伝わり、私も知ることになったんです。本人は普通のことをしているつもりなので、全く私には教えてくれません。明石はこっち(丹波篠山市)よりも断然都会なので、それまでの“当たり前”が通じず、『(周りは)知らん顔しているからビックリする』と、こぼしていました。そういえば、中学時代にも単車で倒れたおばあちゃんを助けたことがあったのですが、それも学校経由で伝わりましたね(笑い)。本当に教えてくれないんです」

 ――進学への心変わりの可能性はあるか。

「絶対にないと思います。もうプロの世界でやっていく覚悟ができたみたいなので。育成でも呼ばれたら行くんじゃないですか(笑い)」

(聞き手=杉田帆崇/日刊ゲンダイ)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    伊原陵人の女性トラブル報道と関係が? 阪神の若手有望株を巡る“不可解な塩漬け”

  2. 2

    NHK「のど自慢」見ていて、あの政党の党勢縮小の理由がわかった

  3. 3

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 4

    維新から入閣の中司宏新大臣に案の定「裏金疑惑」…高市内閣は支持率20ポイント暴落もある

  5. 5

    DeNA構想外の藤浪晋太郎を拾いそうな「意外な2球団」 “瀕死の剛腕”にはこれだけの魅力

  1. 6

    藤島ジュリー景子もう復活 懲りない真っ暗闇集団「旧ジャニーズ」と、それを許すテレビ局

  2. 7

    『ペイパーバック・ライター』60年前の日本との実力差を感じる凝った機材セッティング

  3. 8

    藤島ジュリー景子氏「復権の宴」と、「死ぬほど悔しい」と今もむせび泣くジャニー喜多川氏性加害被害者の肉声

  4. 9

    水前寺清子(4)気をつけていることといったら、「自分の心と違うことは言わない」ぐらいかな

  5. 10

    結核とは違う感染症「非結核性抗酸菌症」患者が増加…人からうつらないのに感染するのはなぜ?