ソフトバンク小久保監督が新庄監督より恐い自軍編成部…CS敗退なら補強へまっしぐら
リーグ連覇は達成したが、そこで満足している暇はない。
ソフトバンクの小久保裕紀監督(54)がCSファイナルステージ前日の14日に会見。ファーストSを勝ち上がってきた日本ハムの新庄監督について、「彼なら何か仕掛けてくるだろうなと思う。僕自身は何をされても驚かない」と、泰然自若。新庄監督といえば奇策・奇襲が代名詞だが、それも最初から織り込み済みなのだろう。
そんな小久保監督が最も恐れているのは相手の指揮官ではない。球団編成部こそ、最大の警戒対象なのだという。
ソフトバンクはリーグ優勝と同じくらい、日本シリーズ出場に重きを置いている。昨季に続いて連覇を達成したとはいえ、「仮にCSで敗退するようなら、当然、大補強です」と、球団OBがこう続ける。
「2位に終わった2022年はオフにメジャー帰りの有原、ロッテからオスナ、日本ハムのFA近藤を獲得。3位だった23年は西武の山川をやはりFAで獲得した。仮に日本シリーズ出場がかなわなかった場合、大型補強を敢行するのは明白。一方、二軍監督を経験した小久保監督は育成を重視している。補強の優先順位は低いが、いかんせん、ソフトバンクは編成部の力が強い。いくら指揮官がNOと言っても、編成部が補強に舵を切れば止められません」
今季は柳町の覚醒を筆頭に、川瀬や野村など中堅どころの選手が成長。若手の多くも一軍で経験を積んだ。
育成の流れを断ち切らないためにも、CS突破は絶対だ。