メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

公開日: 更新日:

 ドジャース大谷翔平(31)が、メジャーの歴史にまたひとつ、その名を刻んだ。

 日本時間5日、フィリーズとの地区シリーズ第1戦で投打のリアル二刀流として出場。6回3失点で、渡米8年目にしてポストシーズン(PS)初勝利をマークした。PSでの二刀流出場は、1918年のワールドシリーズ第4戦で「6番・投手」で出場したベーブ・ルース(当時レッドソックス)以来、107年ぶり2度目。そのルースに続いてPSでの勝利を手にした。

 今季、2シーズンぶりに投手に復帰した大谷は、リアル二刀流で14試合に出場し、1勝1敗、防御率2.87。9月に登板した3試合(14回3分の2)はいずれも無失点と、PSに向けて調子を上げていた。

 そんな中、PSを前に米全国紙「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者は9月22日、いわゆる「大谷ルール」について「他球団の反発を招いている」とする記事を掲載したのだ。

 この「大谷ルール」は二刀流として登録された選手が、先発した試合で降板後もDHとして出場し続けられるもの。2022年のレギュラーシーズンから新ルールとして正式に適用された。二刀流の選手がいれば、ベンチ入り投手を通常の13人から14人に増やすことが可能になる。

 ナイチンゲール記者は「この特例により、ドジャースはロースターに1人多く投手を登録できるため、他球団は憤りを抱いている」とした。

 今季開幕時のチーム総年俸はメッツの約476億4000万円に次いで2位の約459億8200万円。ただでさえ他球団がうらやむほど選手層が厚い上に、投打とも一級品の大谷を擁するドジャースが他球団から反感を買うのは当然といえば当然だ。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態