鈴村裕輔
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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

コロナ禍で窮地? 球団経営者が発する悲観的情報の真偽

公開日: 更新日:

 大リーグのレギュラーシーズンは現地時間27日に終わり、29日にアメリカン・リーグ、30日からはナショナル・リーグのプレーオフが始まる。

 コミッショナーのロブ・マンフレッドが、レギュラーシーズンを無観客で行ってきたことを改め、ナ・リーグの優勝決定シリーズとワールド・シリーズを有観客で行う方針を示したことは、誰も経験したことのない環境の中で試合を行ってきた選手たちにとって朗報といえよう。

 ところで、大リーグ機構が公表した資料によれば、2019年の大リーグの収入の内訳は「入場料および球場での販売収入」が39%、「全国放送の放映権料」が25%、「地域放送の放映権料」が22%、「スポンサー収入」が11%、「その他」が4%となっている。無観客で試合を行うことの問題は大きく、各球団は試合ごとの入場券の販売ができないだけでなく、代金が振り込まれている年間予約券の所有者を球場に入れることもできなかった。

 そのため、各球団は販売済みの入場券について来季への振り替えなどの措置をとったものの、今季の入場料収入と飲食物や関連商品の売り上げの落ち込みは避けられない。

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