楽天が金銭トレードで田中貴也獲得 巨人余剰戦力フル活用

公開日: 更新日:

 楽天が29日、巨人から田中貴也捕手(28)を金銭トレードで獲得した。コロナ禍の今季のトレード期限は例年より2カ月遅い今日30日まで。まさに駆け込みでの成立となった。

 巨人と楽天のトレードは、ウィーラーと池田駿、高梨と高田に続き、今季3件目。同じ球団間で同じシーズン中に3件のトレードが成立するのは異例だ。

 田中貴は今季、大城、炭谷、小林、岸田の分厚い壁に阻まれ、一軍での出場機会はなかった。原監督は「巨人で一、二を争う努力家。使いたかったけど、貴也には大チャンス」と言った。一方の楽天は太田、足立が故障で離脱しているため、捕手の頭数が不足していた。

 巨人へ移籍したウィーラーと高梨は即戦力としてチームの独走を牽引しているものの、楽天が池田駿、高田、田中貴を獲得したのは少し意味合いが違う。

 楽天のチーム関係者がこう言った。

「巨人は今年勝つためのトレードでしょう。楽天は使いながら育てるという将来性に重きを置いたもの。池田駿は中継ぎとして一軍で投げているし、高田なんて巨人では『将来のエース候補』といわれた若手の逸材。田中は中堅どころの選手ですが、リード、肩といった守備力の評価が高かった。正直なところ、日本ハム大田やDeNA平良のように、巨人から移籍してブレークした例は多いですから」

 楽天の3人衆が今後、巨人を歯ぎしりさせるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝