注目のタイトル争い 三冠王3度の落合は自己チューだった

公開日: 更新日:

 プロ野球の公式戦も約3分の2を消化し、優勝争いだけでなく、個人タイトルも注目される時期になってきた。

 タイトルといえば、プロ野球史上ただひとり、3度の三冠王に輝いたのが落合博満氏だ。中日時代、なかなか勝てないチームの状況に首脳陣が落合にこう語りかけたという。

「落合、4番打者なんだから、得点圏に走者がいる時は、少々ボール気味のボールでも打って走者を返してくれ」

 4番打者は「クリーンアップ」と言われる。塁上の走者を一掃してホームに返すのが仕事だ。4番がチャンスに打てばチームの士気も上がる。四球を選んでチャンスを広げるのが本来の役割ではない。しかし、当時のコーチのひとりは「それでも落合の打撃は変わらなかったね。ボールを選んで際どいコースには手を出さなかった」と話していた。ボール球に手を出せば自分のバッティングフォームが崩れるかもしれない。そうなれば、自らの成績、強いては年俸にも影響すると考えたのだろうか。

 タイトル争いでは、こんな話も聞いたことがある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に