内川聖一がソフトB退団を決意した工藤監督の“塩漬け”姿勢

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「一軍で1打席もチャンスをもらえず、自分の中で野球をやめる決心がつかなかった」

 今季限りでソフトバンクを退団する内川聖一(38)は先日、二軍最終戦後のファンへの挨拶で心境をこう語った。

 2011年に横浜からソフトバンクへFA移籍すると、4度のリーグ優勝、6度の日本一に貢献。昨季は一塁でゴールデン・グラブ賞を受賞し、今季も二軍では打率.327をマークするなど衰えを感じさせないが、今季は一軍出場ゼロに終わり、新天地を求めて退団を決意した。

「工藤監督は二軍からの推薦がなかったと弁明していたが……」とは、ホークスOB。

■バレの二軍降格直訴にも応じず

「内川は昨オフの契約更改の時点で、今季の結果次第で自ら身を引く覚悟があった。しかし、工藤監督は内川を二軍で塩漬けにし続け、きちんと引導を渡すことができなかった。再三の昇格チャンスがありながら、『柳田や中村の後釜が必要』などとして栗原ら若手を起用。これは世代交代の点で理解できても、夏場にはバレンティンが古傷である股関節痛に悩まされ、首脳陣に二軍降格を直訴したにもかかわらず、工藤監督はバレに『代打でもいいから、一軍に残ってほしい』と懇願したほど。是が非でも内川を一軍に呼びたくない、と感じた関係者は少なくなかった。8月下旬にバレとデスパイネが二軍降格しても一軍から声がかからず、本人もチームに居場所はないと覚悟。3年ぶりにリーグ優勝を果たし、工藤監督の来季続投が正式決定したことも退団の背中を押した」

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