蛭間が早大V呼ぶ九回2死逆転弾 浦学時代の猛練習が実る

公開日: 更新日:

 劇的な一発がバックスクリーンへ飛び込んだ。

 優勝決定戦となった8日の早慶戦。早大は1点を追う九回2死一塁から蛭間拓哉外野手(2年=浦和学院)が起死回生の逆転2ランを放ち、10季ぶり46度目のリーグ優勝を決めた。

 蛭間は前日の第1戦でも左翼席に決勝2ランを放っている。埼玉の強豪・浦和学院では1年春から4番を務めた野球エリートだ。

「3年春の埼玉大会決勝では前年の甲子園優勝校・花咲徳栄を相手に、1点リードされた九回に同点本塁打。その後の関東大会の健大高崎戦でも同点弾を放つなど、昔からここぞの場面に強かった。浦和学院は毎日、早朝練習が義務付けられているような今時珍しいスパルタ方式。蛭間は『強豪校の中でも随一』と恐れられる厳しい環境下で鍛えられている。早大の練習量も『東京六大学一』で、走る量が格段に多いといわれるが、浦学出身の蛭間はそれを悠々とこなしている。猛練習で培われた強靱な精神力があればこそでしょう」(アマ野球関係者)

 2018年8月、神宮で行われた高校日本代表と大学日本代表の試合をテレビ解説した元横浜高部長の小倉清一郎氏は、日刊ゲンダイのコラム「鬼の秘伝書」で蛭間をこう評価していた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態