データ重視 21人以上の打者と対戦させないドジャース理論

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 この継投に場内はブーイングに包まれたが、しかし、そこで待っていたのは何の不満も見せずにほほ笑むカーショーとロバーツ監督の固いハグだった。ゲームプラン通り、ブレがなかったからだろう。

 これは後に行われた第6戦、スネルを交代したレイズのキャッシュ監督にも言えることだ。誰もが続投を予想した場面での交代だったが、これも当初のゲームプラン通り、スネルにも分かっていたはずである。エースのプライドよりデータを優先させたのだ。

 この2チームは継投のとらえ方にも似たところがある。

 リリーフとは救援、つまりピンチに陥っている投手を救援するという意味である。この2チームはしかし、そうは考えない。あまりにも崩れてしまった投手の後に投げる投手は文字通り救援だが、それまで好投している投手であっても勝つためにはあっさりと交代してしまう。特にプレーオフなどの短期決戦では、そのような継投が多く見られる。

 第2戦のドジャースの先発はゴンソリン。オープナーとしての起用だったが、ドジャースは近代野球でこのオープナーをワールドシリーズで取り入れた最初のチームとなった。しかも、そのオープナーを考案したチーム相手に……。

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