澤村の挑戦に追い風か…メジャーはリリーフ重要視の風潮に

公開日: 更新日:

 メジャーはリリーフ投手の重要性が年々、増している。昨季のワールドシリーズを戦ったドジャースとレイズを筆頭に、多くのチームが小刻みな継投をするようになったからだ。

 日本時間12日に合意した契約は、メジャーのそんな現状を物語るものではないか。ホワイトソックスが、今オフのFA市場ナンバーワンの抑え投手といわれるリアム・ヘンドリックス(31=前アスレチックス)と「3年約56億円」で契約。その金額は、契約が合意した時点で今オフのFA市場最高額らしい。

 海外FAを行使してのメジャー挑戦が有力視される澤村拓一(32=ロッテからFA)は、リリーフが重要視される風潮が追い風になるか。

「リリーフ重視の恩恵を得られるのはトップクラスの選手、つまり、ほんの一握り。それ以外の投手はコロナ禍の影響を受けるでしょう」と在米ジャーナリストのイチロー桜木氏はこう続ける。

「150キロ台中盤のストレートに、140キロ台中盤のフォークを投げる澤村の潜在能力が高く評価されているのは間違いない。ただ、4月で33歳になる年齢と、ピンチを迎えるとマウンド上で落ち着かなくなる脆弱な精神面を不安視する球団もあると聞いています。精神的に弱くなければ巨人時代から、もっとコンスタントに活躍しているはずだとね。その評価は2年4億~6億円程度ではないか」

 澤村の昨季年俸は1億5400万円だから、それでも日本にいるよりは稼げそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋