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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

練習集中型の「無観客キャンプ」は怪我の功名かもしれない

公開日: 更新日:

 しかし、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、各球団は無観客でキャンプを実施することになった。例年なら、間違いなく巨人キャンプ地では桑田フィーバー、楽天キャンプ地では田中フィーバー(合流は遅いだろうが)が起こり、双方の練習施設周辺は観客でごった返すところだが、今年は静かになるはずだ。キャンプ地で恒例の即席サイン会(だいたい長蛇の列になる)も行われないだろう。

 この無観客キャンプだが、個人的にはいいことなんじゃないかと思っている。私もかつては阪神の高知・安芸キャンプや沖縄・宜野座キャンプに出向き、連日朝から夕方まで場内をうろうろしながら練習を見学したものだが、近年は行かなくなった。いつのまにかプロ野球のキャンプが見せ物になり、多くのファンが人気選手に群がってはサインをねだったり写真をねだったりする光景を見て、なんだか興ざめしてしまったからだ。

 球団によっては明らかにファンサービスを意識した見せ物要素の強い練習やイベントを組んでいることもあった。ファンは無料観覧なわけだから別にサービスしないでいいはずなのだが、「見られている」という意識は選手のちょっとした動作に少なからず影響を及ぼすことも考えられる。

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